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17/06/2009 18.37.33



聖チリロと聖メトジオテーマに、教皇一般謁見、ローマ開催の宗教サミット関係者に挨拶






教皇ベネディクト16世は、バチカンで17日、水曜恒例の一般謁見を行なわれた。

謁見中のカテケーシス(教会の教えの解説)で、教皇は中世のキリスト教著作家の考察として、聖チリロ、聖メトジオ兄弟を取り上げ、「スラブの使徒」として知られ、東西の教会の架け橋の役割を果たした両聖人の生涯を紹介された。

チリロ(洗礼名コスタンティーノ)は、826、827年頃ギリシャのテサロニケに生まれた。コンスタンチノープルで学び、東ローマ帝国の宮廷に仕えた。やがて司祭の道を選び、隠遁生活を望んだが、連れ戻されて教鞭を取り、その学識のために「哲学者」と呼ばれた。

兄メトジオ(洗礼名ミケーレ、815年頃生まれ)は、マケドニアで官職についていたが、850年、修道院に入った。

やがてチリロも兄に倣い、教職を辞し、観想生活に入った。861年頃、チリロは兄と共に、政府からユダヤ人とサラセン人との対話のためクリミアへ遣わされた。二人は同地に追放され殉教した教皇クレメンス1世の墓を発見し、その聖遺物を大切に持ち帰った。

コンスタンチノープルに帰還した兄弟は、次にモラヴィア王ラティスラオから宣教師派遣の依頼をうけた皇帝ミカエル3世によって、同地に派遣された。

モラヴィアで彼らは典礼をスラブ語に翻訳し、その宣教は大きな実りを収めた。

867年、兄弟はローマに教皇ハドリアヌス2世を訪問した。教皇はクレメンス1世の聖遺物を受け取り、スラブ語での典礼を認めると同時に、二人の宣教を励ました。

しかし、869年、チリロは滞在中のローマで重い病に倒れ、モラヴィアでの宣教を続けて欲しいと兄に懇願しながら亡くなった。

メトジオは、870年、モラヴィアに戻り司牧に尽力。パンノニアでも熱心に宣教したが、反対者たちに捕らえられ投獄された。873年に釈放されてからも、精力的に教会の育成に努めた。司教となった彼は幾多の困難にも負けず宣教を続け、885年に帰天した。

チリロとメトジオの生涯を振り返った教皇は、両聖人の霊的な側面にも注目。ナジアンスの聖グレゴリウスが、キリストが自分を通して話すようにと望んでいたように、チリロはスラブ語で福音を伝えられるようにキリストに願っていたと述べ、彼が後のキリル文字の原型となるグラゴル文字を考案したことの重要さを強調された。

また、弟の意志を継いで長きにわたり宣教に邁進し、スラブの人々の文化・国家・信仰の発展に貢献したメトジオの功績にも光を当てられた。

「東方の息子たち、ビザンチンを祖国とし、ギリシャの出身にして、ローマの使命のために、スラブ人の使徒的実りのために」と両聖人について記したピオ11世の言葉を教皇は引用されながら、彼らの歴史的役割のためにヨハネ・パウロ2世が聖ベネディクトと共に二人をヨーロッパの保護者と定めたことを指摘された。

そして、神の救いのメッセージをその民の文化と言語において根付かせたチリロとメトジオの「インカルチュレーション」の模範と証しは、今日も教会に指針を与えてくれると話された。

この日、教皇は謁見の席で、イタリアでのG8を前に目下ローマで開催中の宗教サミットの参加者に挨拶をおくられ、イタリア外務省と司教協議会の協力によるこの催しに称賛を述べられた。

教皇はこの会議が世界の政治リーダーたちに対し、社会における宗教の重要性への関心を引き出し、彼らの決定と方策が共通善にもたらす大きな責任を自覚させるものと信じていると述べ、宗教サミットのすべての関係者に祝福をおくられた。


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